
韓国ドラマを見ていると、主人公が泣きながら 「엄마〜!(オンマ〜!)」 と叫ぶシーンに遭遇しませんか?
感動の名場面でも、ドタバタのコメディでも、家族を呼ぶひと言が物語を一気にリアルにしてくれるのが韓ドラの魅力。
今回は、そんな“韓国語の家族呼称”を総ざらい!
ドラマのセリフをもっと深く味わえるように、ハングル・カタカナ読み・日本語訳付きでわかりやすくご紹介します✨
まずは“核家族”関連のワードをマスター!

- 엄마(オンマ)— お母さん
- 어머니(オモニ)— 母/お母さま(フォーマル)
- 아빠(アッパ)— お父さん
- 아버지(アボジ)— 父/お父さま(フォーマル)
- 부모님(プモニム)— 両親
- 자녀(チャニョ)— 子女/子どもたち
- 아들(アドゥル)— 息子
- 딸(タル)— 娘
礼儀正しい場面では 「어머니, 아버지」 と丁寧形を使うのが鉄板。逆に親しいトーンだと「엄마, 아빠」でOKです!
兄弟姉妹は“話し手の性別”で変わる!
呼びかける人 | 年上男性 | 年上女性 |
話し手=男性 | 형(ヒョン)— 兄 | 누나(ヌナ)— 姉 |
話し手=女性 | 오빠(オッパ)— 兄 | 언니(オンニ)— 姉 |
동생(トンセン)— 年下のきょうだい(弟/妹)
남동생(ナムドンセン)— 弟
여동생(ヨドンセン)— 妹
✨アイドル推し活でもおなじみ
ファンが年上メンバーを「オッパ〜!」と呼ぶのはここから来ています🎤💕
おじいちゃん・おばあちゃん&“末っ子”文化
- 할아버지(ハラボジ)— おじいさん/祖父
- 할머니(ハルモニ)— おばあさん/祖母
- 막내(マンネ)— 末っ子
- 첫째(チョッチェ)— 長子/長女
- 둘째(トゥルチェ)— 次男/次女
韓国アイドルグループの自己紹介で「私はマンネの〇〇です!」と聞いたことはありませんか?
家族でもグループでも“末っ子キャラ”は愛されポジションなんです✨
親・祖父母は男女で呼び方が変わる?
お母さん・お父さん・おじいちゃん・おばあちゃんを呼ぶときは、話し手の性別によって呼び方は変わりません。
日本語 | 基本呼称(普段使い) | 丁寧/改まった呼称 |
お母さん | 엄마(オンマ) | 어머니(オモニ) |
お父さん | 아빠(アッパ) | 아버지(アボジ) |
おじいちゃん | 할아버지(ハラボジ) | – |
おばあちゃん | 할머니(ハルモニ) | – |
- 男女ともに同じ単語を使います。
- 変わるのは フォーマル度(カジュアルか敬語か) だけです。
- 兄弟姉妹を呼ぶ「형/누나/오빠/언니」などは、話し手の性別で使い分けるので混同しやすいですが、親・祖父母は共通語と覚えておけばOKです。
ドラマで息子も娘も同じタイミングで「엄마!」と声をそろえるシーンがあるのはこのためですね😊
結婚すると呼び名が激変!
ハングル | 読み方 | 日本語訳 | 関係 |
남편 | ナムピョン | 夫 | 配偶者 |
아내/부인 | アネ/プイン | 妻/奥さま | ─ |
배우자 | ペウジャ | 配偶者 | 男女共通 |
시아버지 | シアボジ | 義父(夫の父) | 嫁→夫側 |
시어머니 | シオモニ | 義母(夫の母) | 嫁→夫側 |
장인어른 | チャンイノルン | 義父(妻の父) | 夫→妻側 |
장모님 | チャンモニム | 義母(妻の母) | 夫→妻側 |
며느리 | ミョヌリ | 嫁 | 親→息子の妻 |
사위 | サウィ | 娘婿 | 親→娘の夫 |
親戚大集合!“イモチャン”と“サムチョン”の違いは?
- 삼촌(サムチョン)— 叔父/伯父(父母どちらの弟or兄)
- 이모(イモ)— 母方の叔母
- 고모(コモ)— 父方の叔母
- 외삼촌(ウェサムチョン)— 母方の叔父
- 고모부/이모부(コモブ/イモブ)— 叔母の夫
- 사촌(サチョン)— いとこ
- 조카(チョカ)— 甥/姪
正月や旧正月(설날 ソルラル)で親戚が集まると、上記の呼称をフル活用!
「이모김치(イモキムチ=叔母のキムチ)」なんて家庭の味のフレーズも生まれます。
家族を紹介する例文をいくつか紹介!
①우리 가족은 주말마다 같이 영화를 봐요.
(ウリ カジョグン チュマルマダ カチ ヨンファルル ボァヨ)
「私の家族は毎週末いっしょに映画を観ます。」
②저는 부모님께 자주 전화를 드려요.
(チョヌン プモニムッケ チャジュ チョナルル トゥリョヨ)
「私は両親に頻繁に電話を差し上げます。」
③할머니께서 손자들을 위해 맛있는 김치찌개를 끓이셨어요.
(ハルモニッケソ ソンジャドゥルル ウィヘ マシンヌン キムチチゲルル ックリショッソヨ)
「祖母が孫たちのためにおいしいキムチチゲを作ってくれました。」
④형은 동생을 정말 자랑스러워해요.
(ヒョンウン トンセンウル チョンマル チャランスロウォヘヨ)
「兄は弟を本当に誇りに思っています。」
⑤언니랑 저는 비밀을 서로 공유해요.
(オンニラン チョヌン ピミルル ソロ コンユヘヨ)
「姉と私は秘密をお互いに共有しています。」
⑥아버지께서는 가족 여행 계획을 세우고 계세요.
(アボジッケソヌン カジョク ヨヘン ケフェグル セウゴ ケセヨ)
「父は家族旅行の計画を立てています。」
⑦막내가 태어난 날은 가족 모두에게 특별했어요.
(マンネガ テオナン ナルン カジョク モドゥエゲ トゥッピョルヘッソヨ)
「末っ子が生まれた日は家族全員にとって特別でした。」
⑧이번 설날에 친척들이 다 모일 거예요.
(イボン ソルラレ チンチョットゥリ タ モイル コエヨ)
「今回の旧正月には親戚がみんな集まる予定です。」
他人に向かって呼びかけるときは何ていう?
「おじさん」「おばさん」と呼びかけたいとき
韓国語では、血縁の“叔父・叔母”を指す 삼촌(サムチョン)/이모・고모(イモ・コモ) と、街で出会った見知らぬ“おじさん・おばさん”を呼ぶ言葉は完全に別モノです。
ドラマの屋台シーンやタクシーで耳にするのは、ほぼ後者なので要チェック💡
아저씨(アジョッシ)— おじさん
ハングル:아저씨
読み方:アジョッシ
意味:30〜50代くらいの見知らぬ男性への呼びかけ。
ニュアンス:「ねぇ、おじさん!」程度のカジュアルさ。タクシー運転手や屋台のご主人に多用。
例)“아저씨, 홍대까지 가 주세요!”
(アジョッシ、ホンデッカジ カジュセヨ!)
「おじさん、弘大まで行ってください!」
아줌마(アジュンマ)— おばさん
ハングル:아줌마
読み方:アジュンマ
意味:中年女性へのカジュアルな呼びかけ。市場の店員さん・近所のおばさんなど。
注意:ややフランクなので、初対面では下記の「아주머니」のほうが失礼がありません。
例)“아줌마, 이 김치 얼마예요?”
(アジュンマ、イ キムチ オルマエヨ?)
「おばさん、このキムチはいくらですか?」
아주머니(アジュモニ)— おばさん(丁寧形)
ハングル:아주머니
読み方:アジュモニ
意味:“아줌마”(アジュンマ)を少し丁寧にした形。観光客が無難に使いたいならコレ。
例)“아주머니, 사진 찍어 드릴까요?”
(アジュモニ、サジン チゴ トゥリルッカヨ?)
「おばさん、写真をお撮りしましょうか?」
もう少しフォーマルにしたいときは?
선생님(ソンセンニム)— 先生/年上の方全般
目上の人・よく知らない人に無難。
기사님(キサニム)— 運転手さん
タクシーやバスのドライバーに。
사장님(サジャンニム)— 社長さん/お店の主人
飲食店・商店のオーナー格へ。
年齢がもっと上なら?
할아버지(ハラボジ)— おじいさん
할머니(ハルモニ)— おばあさん
70代以上であればこちらの方が自然です。
「お姉さん」「お兄さん」と呼びかけたいときは?
韓国語では 呼びかける側の性別 × 相手の性別 の組み合わせで単語が変わります。
街で店員さんや年上の友人に声をかけるシチュエーションをイメージして、下の早見表をチェックしてみてください👇
話し手 | 呼ばれる相手 | カジュアル呼称 | 読み方 | こんな場面で使う | もう少し丁寧に |
女性 | 20 代〜30 代女性 | 언니 | オンニ | コスメショップの店員さん/カフェの先輩など | “언니요~” と語尾を上げると柔らかく聞こえます |
女性 | 20 代〜30 代男性 | 오빠 | オッパ | 常連の美容師さん/仲良くなった先輩男性など | 선배님(ソンベニム) を使うとよりフォーマル |
男性 | 20 代〜30 代女性 | 누나 | ヌナ | 先輩女性へのフレンドリーな呼びかけ | 누나님(ヌナニム) と「님(ニム)」をつけると少し丁寧 |
男性 | 20 代〜30 代男性 | 형 | ヒョン | バーで隣に座った年上男性への呼びかけ | 형님(ヒョンニム) にすると敬意あり |
- 距離感が近いorラフな場面向け:上記の呼称+語尾を上げて「〜요?」で声をかけると柔らかい印象に。
- もっとフォーマルにしたいときは年齢・性別問わず 선생님(ソンセンニム=先生) が万能。
- 仕事中のスタッフには “저기요(チョギヨ=すみません)” も無難で失礼がありません。
シチュエーション別ミニ会話例
<女性 → 女性店員>
“언니요, 이 립 추천 좀 해 주세요!”
(オンニヨ、イ リプ チュチョン ジョム ヘジュセヨ)
「お姉さん、このリップおすすめ教えてください!」
<女性 → 男性バリスタ>
“오빠, 아메리카노 하나만 주세요.”
(オッパ、アメリカノ ハナマン ジュセヨ)
「お兄さん、アメリカーノ一杯お願いします〜」
<男性 → 男性先輩>
“형, 오늘도 운동 가실 거예요?”
(ヒョン、オヌルド ウンドン カシル コエヨ)
「兄貴、今日もジム行きます?」
<男性 → 女性店員(丁寧)>
“누나-님, 계산 도와주실 수 있을까요?”
(ヌナニム、ケサン トワジュシル ス イッスルカヨ)
「お姉さん、会計お願いできますか?」
まとめ
韓国語の家族呼称は、相手との関係・自分の立場・性別で細かく変わるのが特徴です。
ドラマで飛び交う 「オンマ」「オッパ」「シオモニ」など、その裏には、家族をとことん大切にする国民性と、相手への細やかな敬意が込められています。
ただ、男女で呼びかける時や他人に呼びかける時に言葉が変わったりするので、そこには少し注意が必要です。
ぜひ今回ご紹介した内容を参考にしてみてください🖋