最近、日本のスーパーや韓国食品専門店で「薬菓（ヤックァ）」を見かけることが増えましたよね！
韓国の伝統的なお菓子である薬菓は、その可愛らしい見た目と素朴な甘さで注目を集めています🎶
今回は、薬菓の特徴や名前の由来、歴史、そしてなぜ最近人気が高まっているのかについて詳しく紹介します。
そもそも「薬菓（ヤックァ）」とは？
薬菓とは、小麦粉にごま油やはちみつ、米酒などを加えて生地を作り、それを油で揚げた後に甘い蜜に漬け込む韓国の伝統的なお菓子です。仕上げに松の実やゴマなどをトッピングすることもあり、香ばしい風味が特徴です。
外はカリッと、中はしっとりとした食感があり、甘さも程よく、日本の「かりんとう」や「ドーナツ」に似た味わいを楽しめます。特に、最近では韓国カフェやスイーツ店でおしゃれなアレンジが加えられた薬菓が登場し、SNSでも話題になっています。
お菓子なのに「薬」という文字が入っている理由
薬菓という名前には「薬」という漢字が含まれていますが、実はこれは使用されている材料に由来しています。
韓国では昔から、ごま油やはちみつ、シナモンなどが「薬効がある」と考えられていました。薬菓にはこうした健康に良いとされる材料が使われていたため、「薬」の文字が付けられたのです。現代の視点から見ても、薬菓に含まれるごま油やはちみつは、美容や健康に良い成分を多く含んでいます。
また、昔の韓国では、お祝いごとや祭事の際に薬菓を食べる風習があり、特に健康を願う意味が込められていたことも、名前の由来とされています。
薬菓の歴史と由来
薬菓の歴史は非常に古く、高麗時代（918〜1392年）にはすでに存在していたと言われています。当時、韓国では仏教の影響が強く、肉食を控え、植物性の材料を使用した食文化が発展していました。そんな中、上流階級の間でさまざまなお菓子が作られ、そのひとつが薬菓でした。
また、朝鮮王朝時代（1392～1897年）には、宮廷料理の一部として薬菓が提供されるようになりました。宮廷の宴や儀式の際には、薬菓が欠かせない存在だったのです。この伝統は、現代の韓国においても名残を残しており、特に正月や秋夕（チュソク／韓国のお盆）などの伝統行事では、家庭でも薬菓を手作りする文化が根付いています。
なぜ今、薬菓が人気なの？
近年、韓国では「レトロブーム」が起こり、昔ながらの食文化やファッションが再評価されています。その流れの中で、薬菓も若者の間で再び注目を集めるようになりました。
特に、韓国の人気カフェやスイーツブランドが、薬菓を現代風にアレンジした新しいメニューを次々と発表したことが人気の火付け役となったのです。
例えば、薬菓にチョコレートをコーティングしたものや、アイスクリームと組み合わせたデザートなどが登場し、SNSを中心に話題となっています。
また、韓国ドラマや映画の影響もあり、「韓国の伝統的なスイーツを食べてみたい！」という海外の韓国ファンが増えたことも、薬菓の人気を後押ししている要因のひとつです。
日本でも買える！薬菓の楽しみ方
日本でも、韓国食材を扱うスーパーやオンラインショップで薬菓を購入することができます。定番のプレーンな薬菓のほか、最近では黒糖や抹茶フレーバーの薬菓も登場しており、バリエーションが広がっています。
また、自宅で手作りすることも可能です。材料も比較的シンプルで、家庭でも簡単に再現できるので、韓国文化に興味がある方は挑戦してみるのもおすすめです。
食べ方としては、そのまま食べるのはもちろんのこと、紅茶やコーヒーと合わせるのも◎
また、アイスクリームと一緒に食べると、より贅沢なスイーツとして楽しめます。
簡単な薬菓の作り方
【材料】
- 小麦粉 200g
- ごま油 50ml
- はちみつ 50ml
- 米酒 50ml
- シナモン 少々
- 砂糖 50g
- 水 100ml
- 揚げ油 適量
- トッピング用の松の実やゴマ（お好みで）
【作り方】
- 小麦粉にごま油、はちみつ、米酒、シナモンを加え、よく混ぜて生地を作る。
- 生地を適当な厚さにのばし、好みの形にカットする（花の形が人気）。
- 低温の油でじっくり揚げ、きつね色になるまで揚げる。
- 砂糖と水を煮詰めたシロップに揚げた生地をくぐらせる。
- トッピングを加えて完成。
まとめ
薬菓は、韓国の伝統が詰まったお菓子でありながら、現代風のアレンジによって新たな魅力を持つスイーツへと進化しています。甘さ控えめで素朴な味わいなので、日本人の口にも合いやすく、これからさらに人気が高まりそうです♡
韓国のお菓子に興味がある方は、ぜひ一度、薬菓を試してみてください。伝統とトレンドが融合した、新しいスイーツ体験が楽しめること間違いなしです！
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