韓国のお正月ってどんな感じだろう?日本と同じく家族で過ごす大事な時間だけど、その内容はちょっと違います。
韓国では旧暦に基づいた「ソルラル」というお正月があり、先祖を大切にしながら新しい年を迎える伝統がたくさん詰まっています。
今回は、そんな韓国のお正月の習慣や特徴、そして日本との違いを詳しく紹介していきます!
韓国のお正月とは?
韓国のお正月は旧暦に基づいて行われるので、毎年日付が変わります。だいたい1月下旬から2月中旬の間にやってきます。
2024年の場合、ソルラルは2月10日が祝日です。家族が集まって先祖を敬いながら、新年をお祝いする大切な行事としてとても重要視されています。
ソルラルの準備
ソルラルを迎える前にはいろいろと準備が必要です。
1. 大掃除
日本と同じように、韓国でも年末に大掃除をします。家をきれいにして、新年を気持ちよく迎える意味があります。
2. 食材と贈り物の準備
ソルラルでは、特別な料理を作るために食材を買い揃えたり、親戚や知人に贈るプレゼントを用意します。よく選ばれる贈り物には、高級な韓牛やフルーツセット、健康食品などがあります。
ソルラル当日の過ごし方
1. チャレ(장사祭祝)—先祖供養の儀式
ソルラル当日の朝は、家族が集まって先祖を供養する「チャレ」という儀式を行います。供物台にいろいろな料理を並べて礼を捧げ、先祖への感謝と新しい年の平和を祈ります。
2. トックク(통지구スープ)を食べる
ソルラルの食卓に欠かせないのが「トックク」という餅スープ。白い餅は清浄を象徴し、薄切りにした形が貨幣をイメージしているとも言われています。このスープを食べると年齢が1つ増える、というのも面白いですよね。
3. セベ(세배—新年の挨拶)
年上の人に新年の挨拶をする「セベ」も大事なイベントです。子どもたちはセベをすると「セベトン」というお年玉をもらえるのが楽しみの一つ。
この時には「今年も健康でいてくださいね」といった挨拶を添えるのが一般的です。
ソルラルの余暇活動
ソルラルが終わった後は、家族みんなで伝統的な遊びを楽しみます。
ユンノリ(윷놀이)
木の棒を使ったボードゲーム。
カイトフライング(연날리기)
風を利用して凧を揚げる遊び。
ジェギチャギ(제기차기)
羽根つきのような遊び。
これらは家族や地域の人たちと交流を深める機会でもあり、ソルラルの楽しい時間を彩ります。
日本との違い
韓国と日本のお正月の違いをいくつか挙げてみましょう。
1. 旧暦と新暦
日本のお正月は新暦(1月1日)ですが、韓国では旧暦を使うため時期が異なります。そのため、韓国のお正月は「旧正月」とも呼ばれることがあります。
2. 先祖供養が中心
韓国では先祖供養が大事にされており、多くの家庭でチャレが行われます。一方で日本は初詣や門松など、神道的な行事が中心ですね。
3. 料理の違い
日本のおせち料理やお雑煮と比べて、韓国はトッククやジョン(전、チヂミのようなもの)などが定番です。味付けや食材も異なるので、文化の違いを感じられます。
4. 帰省ラッシュがすごい!
韓国では多くの人が帰省するため、ソルラルの時期は道路や鉄道が大混雑します。これが日本のお正月との大きな違いの一つです。
現代のソルラル事情
最近では、ライフスタイルの変化に伴い、ソルラルも少しずつ変わってきています。
簡略化する家庭
忙しい現代人のために、チャレを簡単にしたり外食で済ませる家庭も増えています。
旅行に行く家族も
長い休みを利用して海外旅行や国内旅行を楽しむ人も少なくありません。
まとめ
韓国のお正月は、家族や親しい人たちが集まり、伝統を守りながら新しい年を祝う特別な時間です。
日本と似ている部分もあれば、旧暦や先祖供養など独自の文化もたくさん。もしチャンスがあれば、韓国のソルラルを体験してみるのもおすすめですよ!
新しい文化に触れることで、もっと韓国のことが好きになるかもしれませんね✨
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