韓国は礼儀やマナーを非常に大切にする国です。日本と同様に、年上や目上の人に敬意を示す文化が根付いていますが、その表現方法や習慣には違いも多く見られます。
本記事では、韓国特有の礼儀やマナー、日本との違いについて分かりやすくご紹介します。
1. あいさつの仕方
韓国では、初対面の際や目上の人に対する挨拶が特に重要です。
お辞儀と握手の組み合わせ
初対面の際は、軽いお辞儀に加えて握手をすることが一般的です。ただし、目上の人やビジネスシーンでは、深いお辞儀をしてから握手をします。この際、両手を使うか、片手で握手をしながらもう片方の手を添えると丁寧な印象を与えます。
日本との違い
日本のお辞儀は腰を深く折るのが特徴ですが、韓国では軽いお辞儀が主流です。また、日本では握手が必ずしも必要ではない場面が多いですが、韓国では握手が挨拶の一部として重要視されます。
2. 敬語文化
韓国語には非常に豊かな敬語体系があります。年齢や立場に応じて適切な言葉遣いを選ぶ必要があり、これを怠ると無礼とみなされることがあります。
話し方のポイント
目上の人には必ず敬語を使います。また、親しい間柄でも年齢が離れている場合は、敬語を続けるのが一般的です。
日本との違い
日本語の敬語も複雑ですが、韓国語では相手との年齢差が重要視される点が特徴的です。日本では友人間で年齢をそれほど気にしない場合もありますが、韓国では年齢が人間関係を左右する大きな要素となっています。
3. 食事のマナー
食事の場面でも、韓国特有の礼儀作法がいくつかあります。
目上の人を優先
食事の際は、年上の人が箸を持つまで手をつけないのが基本です。また、乾杯の際はグラスを目上の人より低く持ち、横を向いて飲むのがマナーです。
共有文化
韓国では料理をみんなでシェアして食べる習慣があります。スープや鍋料理を共有する際は、自分の箸やスプーンを使わず、専用の取り箸やスプーンを使うのが望ましいです。
日本との違い
日本では個別の取り皿が用意されることが多く、共有文化はあまり一般的ではありません。また、乾杯の際にグラスの高さを気にすることは、日本ではそれほど厳しくありません。
4. プレゼント文化
贈り物を渡す際にも、韓国独特のマナーがあります。
両手で渡す
プレゼントや名刺などを渡す際は、必ず両手を使います。片手で渡すと失礼にあたるため注意が必要です。
日本との違い
日本でも両手で渡すことが丁寧とされていますが、韓国では特に強調されるポイントです。また、日本の熨斗(のし)のような形式的な包み方は韓国ではあまり見られず、シンプルな包装が一般的です。
5. 公共の場でのマナー
韓国では公共の場での振る舞いにも注意が必要です。
エスカレーターやエレベーター
エスカレーターでは右側に立つのが一般的で、左側は歩く人のために空けます。また、エレベーターでは目上の人を先に乗せる、降ろすといった配慮が求められます。
日本との違い
日本では地域によってエスカレーターのルールが異なりますが、韓国では全国的に右側立ちが主流です。また、日本ではエレベーター内での上下関係はそれほど意識されない場合もあります。
6. 感謝とお詫びの表現
感謝や謝罪の表現も、日本と韓国では微妙に異なります。
感謝
韓国では「ありがとうございます」(아놔시요, アニョハシムニカ)が一般的な感謝の言葉です。ただし、軽い場面では「감사합니다」(カムサハムニダ)もよく使われます。
謝罪
謝罪する際には「미안합니다」(ミアナムニダ)や「죄송합니다」(チェソンハムニダ)を使います。
日本との違い
日本語では「すみません」が感謝と謝罪の両方で使える便利な言葉ですが、韓国では目的に応じた明確な表現が求められます。
まとめ
韓国の礼儀やマナーは、日本と共通する部分もあれば、大きく異なる部分もあります。
特に敬語や食事の作法、公共の場でのマナーなど、韓国特有の文化を理解することで、現地での円滑なコミュニケーションが可能になります。
次回韓国を訪れる際には、これらのポイントを意識してみてはいかがでしょうか?
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